小規模事業者持続化補助金は、2025年度から電子申請(jGrants)のみの受付に変わりました。郵送での申請は受け付けていません。この記事では、GビズIDの取得から申請完了まで、実際の画面をお見せしながらステップバイステップで解説します。初めての方でも、この記事の通りに進めれば申請を完了できます。

小規模事業者持続化補助金とは

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が販路開拓や業務効率化に取り組む費用の一部を国が補助する制度です。

第19回公募のスケジュール(2026年)

  • 申請受付開始:2026年3月6日(金)
  • 申請受付締切:2026年4月30日(木)17:00
  • 事業支援計画書(様式4)発行の受付締切:2026年4月16日(木)

補助金額と補助率

| 区分 | 補助上限額 | 補助率 | |------|-----------|--------| | 通常枠 | 50万円 | 2/3 | | インボイス特例 | +50万円(合計100万円) | 2/3 | | 賃金引上げ特例 | +150万円(合計200万円) | 2/3(赤字事業者は3/4) | | 創業型 | 200万円 | 2/3 |

対象となる事業者

  • 商業・サービス業:常時使用する従業員が5人以下
  • 製造業その他:常時使用する従業員が20人以下
  • 個人事業主も申請可能です

補助対象となる経費の例

  • 機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会出展費
  • 旅費、開発費、資料購入費、借料、委託・外注費 など
補足

補助金は後払いです。先に自己資金で支払い、事業完了後に補助金が振り込まれます。申請から入金まで約8〜10ヶ月かかります。

電子申請の全体像

申請完了までの流れを先に把握しておきましょう。大きく7つのステップに分かれます。

  1. GビズIDプライムを取得する(2〜3週間)
  2. 公募資料をダウンロードする
  3. 商工会議所で様式4を取得する(1〜2週間)
  4. jGrantsにログインする
  5. 補助金を検索して申請を開始する
  6. 申請フォームに入力・書類をアップロードする
  7. 最終確認して申請を完了する
書き方のポイント

GビズIDの取得と商工会議所での様式4の取得には時間がかかります。**締切の1ヶ月以上前から準備を始めましょう。**特にGビズIDは審査に2〜3週間かかるため、最優先で取り掛かってください。

ステップ1:GビズIDプライムを取得する

電子申請システム「jGrants」を使うには、GビズIDプライムアカウントが必要です。エントリーアカウントやメンバーアカウントでは申請できません。

補足

GビズIDの審査には2〜3週間かかります。補助金の申請受付開始を待たずに、今すぐ取得を始めてください。

1-1. GビズID公式サイトにアクセスする

GビズIDの公式サイト(https://gbiz-id.go.jp/)にアクセスします。

GビズID公式サイトのトップページ
GビズID公式サイト。「GビズIDを作成する」ボタンをクリックします

1-2. 申請方法を選択する

GビズIDプライムの取得方法は**「オンライン申請」「書類郵送申請」**の2種類があります。マイナンバーカードをお持ちの場合は、オンライン申請が早くて便利です。

GビズIDプライムの申請方法選択画面
オンライン申請と書類郵送申請の選択画面。マイナンバーカードがあればオンライン申請がおすすめです

オンライン申請に必要なもの:

  • メールアドレス
  • マイナンバーカード
  • スマートフォン(GビズIDアプリをインストール)

書類郵送申請に必要なもの:

  • メールアドレス
  • 印鑑証明書(法人)/ 印鑑登録証明書+本人確認書類2点(個人事業主)
  • 郵便用封筒・切手

1-3. メールアドレスを登録する

オンライン申請の場合、まずメールアドレスを入力します。確認メールが届くので、メール内のリンクをクリックして次へ進みます。

メールアドレス登録画面
メールアドレスを入力して「次へ」をクリック

1-4. 基本情報を入力する

法人名(または屆出名)、代表者名、住所などの基本情報を入力します。

GビズID基本情報入力画面
法人名・代表者名・住所などを入力します。登記情報と一致させてください

1-5. マイナンバーカードで本人確認する

画面にQRコードが表示されます。スマートフォンにインストールしたGビズIDアプリでQRコードを読み取り、マイナンバーカードをスマートフォンにかざして本人確認を行います。

QRコード表示画面
このQRコードをGビズIDアプリで読み取ります
GビズIDアプリでのマイナンバーカード読み取り画面
スマートフォンのGビズIDアプリでマイナンバーカードを読み取ります

1-6. 審査完了を待つ

申請後、約2〜3週間で審査が完了します。審査完了メールが届いたら、記載されたURLからパスワードを設定してアカウント登録完了です。

GビズID審査完了メール
審査完了メールが届きます。メール内のURLからパスワード設定に進みます
GビズIDパスワード設定画面
パスワードを設定すればアカウント登録完了です
補足

2025年12月17日以降、SMS認証は廃止されました。ログイン時の認証は「メールワンタイムパスワード認証」または「GビズIDアプリ認証」のいずれかになります。

ステップ2:公募資料をダウンロードする

申請に必要な書類のテンプレートや、公募要領を公式サイトからダウンロードします。

2-1. 事務局サイトにアクセスする

小規模事業者持続化補助金の公式サイトにアクセスします。

  • 商工会議所の管轄地域の方:https://r6.jizokukahojokin.info/
  • 商工会の管轄地域の方:https://www.jizokukanb.com/
書き方のポイント

自分が商工会議所と商工会のどちらの管轄かわからない場合は、市区町村名で検索するか、最寄りの商工会議所・商工会に電話で確認しましょう。管轄を間違えると申請が受理されません。

小規模事業者持続化補助金の公式サイトトップページ
公式サイトのトップページ。管轄に合ったサイトにアクセスしてください

2-2. 資料をダウンロードする

公式サイトから以下の資料をダウンロードします。

  • 公募要領(必ず最新版を確認)
  • ガイドブック(申請の流れを図解で説明)
  • 様式一式(Excel/Word形式の申請書テンプレート)
  • 申請システム操作手引き(jGrantsの入力方法を解説)
  • チェックリスト(提出前の最終確認用)
公募資料ダウンロードページ
ガイドブック・公募要領・様式一式をすべてダウンロードしておきましょう

2-3. 必要な様式を確認する

ダウンロードしたファイルの中から、申請に必要な様式を確認します。

全員が必要な書類:

  • 様式2:経営計画書兼補助事業計画書①
  • 様式3:経営計画書兼補助事業計画書②
  • 様式6:宣誓・同意書
  • 確定申告書の写し(直近1期分)
  • 本人確認書類

該当する場合に必要な書類:

  • 様式7:賃金引上げ枠の追加書類
  • 様式8:インボイス特例の追加書類
  • 様式9:創業型の追加書類
ダウンロードした様式ファイル一覧
ダウンロードした様式ファイル。様式2・3・6は全員必須です
提出書類チェックリスト
チェックリストで提出書類の漏れがないか確認できます

ステップ3:商工会議所で様式4を取得する

**様式4(事業支援計画書)**は、管轄の商工会議所(または商工会)が発行する書類です。自分では作成できません。

3-1. 商工会議所に相談する

管轄の商工会議所に連絡し、補助金申請の相談を予約します。多くの商工会議所ではウェブサイトから予約できます。

持参するもの:

  • 作成した経営計画書(様式2・3)の下書き
  • 事業内容がわかる資料(パンフレット等)
商工会議所の相談窓口ページ
管轄の商工会議所のウェブサイトから相談を予約します
書き方のポイント

様式4の発行には1〜2週間かかります。第19回の場合、様式4の受付締切は2026年4月16日です。申請締切(4月30日)より2週間早いので、遅くとも4月上旬までに相談しましょう。

3-2. 様式4を受け取る

商工会議所での面談後、事業支援計画書(様式4)が発行されます。これは電子データ(PDF)で受け取ることが多いです。

事業支援計画書(様式4)の見本
商工会議所から発行された様式4。jGrantsでの申請時にアップロードします

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ステップ4:jGrantsにログインする

GビズIDが取得でき、書類の準備も整ったら、いよいよ電子申請システム「jGrants」での申請に進みます。

4-1. jGrantsにアクセスする

jGrants(https://www.jgrants-portal.go.jp/)にアクセスします。

jGrantsトップページ
jGrantsのトップページ。右上の「ログイン」をクリックします

4-2. GビズIDでログインする

「GビズIDでログインする」をクリックし、GビズIDのアカウントID(メールアドレス)とパスワードを入力します。

jGrantsログイン画面
「GビズIDでログインする」ボタンをクリック
GビズIDログイン画面
GビズIDのアカウントIDとパスワードを入力してログイン

4-3. 本人認証を行う

ログイン時にワンタイムパスワードによる認証が求められます。メールワンタイムパスワード認証またはGビズIDアプリ認証のいずれかで認証します。

ワンタイムパスワード入力画面
メールに届いたワンタイムパスワードを入力、またはアプリで認証します

ステップ5:補助金を検索して申請を開始する

5-1. 補助金を検索する

ログイン後、検索バーに「小規模事業者持続化補助金」と入力して検索します。管轄(商工会議所地区/商工会地区)に合った補助金を選択してください。

jGrantsでの補助金検索結果
「小規模事業者持続化補助金」で検索。管轄に合った補助金を選びます

5-2. 申請を開始する

補助金の詳細ページで「申請する」ボタンをクリックすると、申請フォームに進みます。

補助金詳細ページと申請ボタン
補助金の詳細を確認し、「申請する」をクリックして申請を開始します

ステップ6:申請フォームに入力・書類をアップロードする

申請フォームは複数の画面に分かれています。一つずつ入力していきます。

書き方のポイント

jGrantsでは入力途中で一時保存ができます。すべてを一度に入力する必要はありません。こまめに保存しながら進めましょう。

6-1. 事業者情報を入力する

事業者名、住所、代表者名、電話番号、業種などの基本情報を入力します。GビズIDの登録情報が自動入力される項目もあります。

jGrants申請フォーム:事業者基本情報
事業者名・住所等を入力。GビズID情報が一部自動入力されます
jGrants申請フォーム:業種・従業員数
業種と従業員数を入力。対象要件(商業5人以下/製造業20人以下)を確認してください

6-2. 経営計画・補助事業計画を入力する

事前に作成した様式2・3の内容を、フォームに入力またはコピー&ペーストします。

jGrants申請フォーム:計画入力エリア
経営計画・補助事業計画の内容をテキストエリアに入力します
補足

テキスト欄には文字数制限がある場合があります。事前に様式2・3で作成した内容が制限内に収まるか確認しましょう。入力手引きPDFに各項目の文字数制限が記載されています。

6-3. 経費を入力する

補助事業にかかる経費を、経費区分ごとに入力します。見積書と整合性を取りましょう。

jGrants申請フォーム:経費入力画面
経費区分(広報費、ウェブサイト関連費など)ごとに金額と使途を入力

6-4. 添付書類をアップロードする

必要書類をPDFファイルとしてアップロードします。

アップロードする主な書類:

  • 経営計画書兼補助事業計画書(様式2・3)
  • 事業支援計画書(様式4)※商工会議所発行
  • 宣誓・同意書(様式6)
  • 確定申告書の写し
  • 本人確認書類
  • その他、該当する特例の追加書類
jGrants添付書類アップロード画面
各書類をPDFでアップロードします。ファイルサイズの上限に注意してください
書き方のポイント

書類はすべてPDF形式にしてからアップロードしましょう。Excelの様式はPDFに変換してください。ファイル名は「様式2_経営計画書.pdf」のようにわかりやすくしておくと間違いを防げます。

ステップ7:最終確認して申請を完了する

7-1. 入力内容を最終確認する

すべての入力が完了したら、確認画面で入力内容を最終チェックします。

チェックポイント:

  • 事業者名・住所に誤字がないか
  • 従業員数は正しいか(対象要件に影響)
  • 経費の金額は見積書と一致しているか
  • 添付書類に漏れがないか
  • 補助金額の計算は正しいか
申請内容確認画面
すべての入力内容を確認します。修正がある場合は「戻る」で修正できます

7-2. 申請を完了する

確認画面で問題がなければ、「申請する」ボタンをクリックします。

申請完了画面
「申請が完了しました」と表示されれば申請完了です

7-3. 受付完了メールを確認する

申請が受理されると、GビズIDに登録したメールアドレスに受付完了メールが届きます。このメールは大切に保管してください。

申請受付完了の通知メール
受付完了メール。受付番号が記載されているので保管しておきましょう

7-4. マイページで申請状況を確認する

jGrantsのマイページから、申請のステータスをいつでも確認できます。

jGrantsマイページの申請状況確認画面
マイページで申請ステータスを確認できます

申請後の流れ

申請が完了したら、あとは結果を待ちます。

  1. 審査期間:申請締切後、約2〜3ヶ月で採択結果が公表されます
  2. 採択通知:採択された場合、メールと公式サイトで通知されます
  3. 交付決定:採択後、交付申請を行い交付決定を受けます
  4. 補助事業の実施:交付決定後に事業を実施します(交付決定前の支出は対象外)
  5. 実績報告:事業完了後、実績報告書を提出します
  6. 補助金の入金:実績報告の審査後、補助金が振り込まれます
採択結果の通知
採択結果は公式サイトとメールで通知されます
公式サイトの採択者一覧ページ
事務局サイトの採択者一覧ページでも確認できます
補足

直近の第17回の採択率は約**49.2%**でした。採択率は回によって30〜60%程度で変動します。不採択の場合でも、次回の公募に再申請できます。

よくある失敗と対策

GビズIDの取得が間に合わない

GビズIDの審査には2〜3週間かかります。補助金の公募開始を待ってからでは間に合いません。

  • 対策:公募スケジュールが発表されたら、すぐにGビズIDの取得を始める

様式4の発行が遅れる

商工会議所は多くの事業者の相談を受けるため、締切直前は混み合います。

  • 対策:締切の1ヶ月前までに商工会議所に相談を予約する。第19回の場合、3月中に相談を済ませるのがベスト

添付書類の不備

ファイル形式の間違い、書類の漏れ、古い確定申告書の添付などが多い失敗です。

  • 対策:事務局のチェックリストを使って、提出前に全書類を確認する

管轄の間違い

商工会議所地区と商工会地区を間違えると、申請が受理されません。

  • 対策:自分の事業所所在地がどちらの管轄か、事前に確認する

経費の計上ミス

補助対象外の経費を計上したり、見積書との金額が不一致だったりすると不備になります。

  • 対策:公募要領の「補助対象経費」の項目を熟読し、対象外経費に該当しないか確認する

まとめ

小規模事業者持続化補助金の電子申請は、以下の7ステップで完了します。

  1. GビズIDプライムを取得する(最優先・2〜3週間かかる)
  2. 公募資料をダウンロードする
  3. 商工会議所で様式4を取得する(1〜2週間かかる)
  4. jGrantsにログインする
  5. 補助金を検索して申請を開始する
  6. 申請フォームに入力・書類をアップロードする
  7. 最終確認して申請を完了する

特に重要なのは早めの準備です。GビズIDと様式4の取得に合計1ヶ月以上かかることがあります。公募スケジュールが発表されたら、すぐに準備を始めましょう。

経営計画書・補助事業計画書の書き方は、別の記事で業種別に詳しく解説しています。そちらもあわせてご覧ください。

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